かしいさんのはじめて個人開発

お笑いライブ検索サイト「ワラリー!」を運営しているフリーのWEBエンジニアです。超ド初心者がつまづきがちな、個人開発にまつわるあれこれを書いていきます。

Webサービスやアプリのマネタイズのコツとは? #sdevtalks

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「サービス開発者」の勉強会 #sdevtalks のマネタイズ回に参加したまとめです。

お金の見える化サービス『マネーフォワードME』のマネタイズの話

マネーフォワードMEのマネタイズ

マネーフォワードMEとは、個人向けの自動家計簿サービス。
銀行口座やクレジットカードなどと連携して、入出金の履歴を自動で取得して管理できる。

  • サブスクリプション(プレミアム会員からの課金、月額500円):9割
    プレミアム会員の機能
    制限なく過去のデータを閲覧できる。データの自動取得の速度も無料会員より早め。家計の未来予測機能など、使える機能を充実させて付加価値をつけている。
    2019年3月〜プレミアム会員の年額プランを導入
    日本ではまだあまり年額プランを設定しているフリーミアムのサービスがない。年間プランを導入すると、ユーザーも安く購入できるし、会社としても先にお金が入ってくるのでキャッシュフローがよくなる。
  • メディア/広告収入(無料会員向け):1割
    サブスクリプションモデルの設計時に、「一部の機能について有料化を検討しています」と正直にユーザーにアンケート。ユーザーの交流会やインタビューも実施して、ユーザーの意見をヒアリングしている。

個人開発(趣味開発)のマネタイズ

理想:いいサービスを作ればいつか自然と儲かる
現実:サービスを持続するためには、やはりマネタイズの技術は必要

マネタイズの手段

ポイント:サービスの性質に合わせてマネタイズの手段を使い分ける

  • 有料アプリ
    メリット:ヒマつぶしのゲームより課題を解決するツール、代替手段がないものが有利。
    デメリット:購入ハードルが高い。
  • アプリ内課金
    特徴:便利機能のロック解除(画像編集のフィルタなど)、広告を消す、ポイントを買う、投げ銭など
    メリット:ユーザーの課金までの体験を設計できる
  • ネットワーク広告
    メリット:ユーザーがお金を払う必要がない
  • アフィリエイト(Amazonアソシエイトなど)
  • サブスクリプション
  • 手数料(メルカリなど)

マネタイズするときの注意

  • ユーザーの体験を損なわないようにする
  • お金を払ってもいいと感じてもらえるタイミングの設計
    まずは無料でお試ししてもらって、「これならお金を払ってもいいな」と思ってもらえるようにする

個人開発でマネタイズした事例

  1. QRコードで連絡先を交換できるアプリ
    広告、アプリ内課金(85円で広告を消せる)
    売上:Appleの開発者代とトントンくらい
  2. カップをシャッフルできるカジュアルゲーム
    バナー広告
    を設置。ゲームは面白くないとユーザーに継続して使ってもらえないので難しい。
    売上:月1万円くらい
  3. 買ってよかったもののまとめページを作れるサイト
    アフィリエイトを使用
    売上:1年で2万円くらい
  4. ウェブサイト更新チェックアプリ
    240円買い切りの有料アプリ。売上はほとんどなし…。
  5. インスタグラム連携アプリ
    ネットワーク広告を導入
    インスタグラムの投稿に改行を入れられる。売上も上々。
    インフルエンサーにRTしてもらえたので伸びたこと、インスタグラムのユーザーがそもそも多いことが成功の要因。

個人開発でマネタイズするときの注意

所得(利益)が発生したら納税義務がある!!!(確定申告/住民税の申告)
個人事業主登録、青色申告など節税するのも大切

ブラウザアプリ「Smooz」のマネタイズ

ブラウザアプリ『Smooz』のマネタイズ方法

Smoozとは、徹底的に片手で操作できるブラウザアプリ。
ユーザーが自由にショートカットのジェスチャーを定義できるのが特徴で、現在90万ダウンロードを達成している。

  • 月額課金:45%
    プレミアム機能:広告ブロック、追加ジェスチャー、2画面機能
  • ネイティブ広告(AIによるレコメンデーションなど):45%
  • アフィリエイト広告(AmazonなどのECサイト):10%

マネタイズのコツ

マネタイズにまつわる改善で、課金による売上が15倍に!
トライアル期間の導入で一時的に売り上げは落ちたが、そのあとはぐんぐん伸びた。

  1. チーム全体で一定期間コミットする
  2. プレミアム会員登録画面の改善:コンバージョン率が3倍に!
  3. 3ヶ月プランと12ヶ月プランを導入
    1ヶ月プランが30%、3ヶ月プランが10%(22%オフ)、12ヶ月プランが60%(27%オフ)の利用
    年間プランの導入で会社のキャッシュフローが改善
  4. 課金導線の改善
    隠れていたボタン→絶対にユーザーが見る
    ボタンを丸くするとコンバージョンが上がる?→10%CVRが上がったという結果に。すごい。

わかったこと

  • マネタイズをしてもアプリの継続率は下がらない
    →ユーザに使ってもらえてるサービスなら、マネタイズを始めてみよう
  • 課金の売り込みを強くしても、課金継続率は下がらない
    →自信を持って売り込もう
    →いろいろトライしてチューニングしよう
  • アプリの審査で平行線の会話になってしまったら電話する
    →年間プランを総額ではなく月額換算で表示するとコンバージョンレートが上がる
    →でもユーザーにとってはわかりづらいので問題になることも…

低カロにマネタイズ〜マッチングアプリ「Ice」

課題:マネタイズ方法を知らないエンジニアが多い!
理想:マネタイズ方法を学んで収益を得られるビジネスモデルを考えましょう!

マッチングアプリ『Ice』のマネタイズ

Iceとは、「出会いをもっと低カロリーに」がコンセプトのエンジニア向けマッチングサービス。

  • 送客手数料
    お店と提携して合コンを開き、食事代の10%を手数料としてもらう
  • 取引手数料
    合コンを開く度に手数料がもらえる
  • キャンセル料(罰金)
    参加者の
    キャンセルタイミングによって変動(当日は全額、前日は75%…)

支払い時のユーザーの心的負荷をなくしたい
→サービスに課金させるのではなく、合コンのイベントに課金させる

マネタイズのコツ

  • 資金調達せずに、別サービスに収益源を持たせる
    →ASPサイトを受託開発

まとめ

マネタイズ方法を考えてプロダクトを世に放ちましょう!

LT:Scouty この1年で実施したサービスの価格最適化のお話

価格変更によるマネタイズ最適化

Scoutyとは、AIによるエンジニア採用サービス。

価格変更によって、収益アップ!
平均月額:10.8万円(2018年)→14.8万円(2019年)

競合サービスの動向も見る必要があるので、価格はどんどん調整するとよい

価格を動かすと顧客は嫌がらない?
- BtoBなので、しっかり説明すれば理解してもらえる
× 一斉メール → 電話(むかつく)
○ 電話 → 一斉メール(なるほど、となる)
- 正式変更する前に、少しだけ変更して顧客の反応を見る
例①価格を2種類用意する
オープンβ(月額10万)とスタンダード(月額20万)→誰もスタンダードを選ばず…
オープンβ(月額10万)とスタンダード(月額15万)→申し込みは半々に
→スタンダードプラン1本に統一
例②複数期間のサブスクリプションを用意する
スタンダードプランに統一したところ、月額ではなく3ヶ月プランがほしいという声が続出
(それまでは1ヶ月もしくは半年しかなかった)
→3ヶ月プランではなく1年プランと2年プランを導入
→1年プランの受注率がアップ
1年プランは2割
2年プランは0(1年プランを選ばせるためのおとり)

全体の感想

ブログをやっている人は「アフィリエイトは稼げる!!!」とポジショントークしてくるけど、サービスとの相性はそんなによくないのかな? 有料プランへの切り替えボタンなど、画面のデザインによってかなりコンバージョンが変わるのが勉強になりました。